Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20131015+dfsg-2_all
名前
sinh, sinhf, sinhl - 双曲線正弦 (ハイパボリックサイン) 関数
書式
#include <math.h> double sinh(double x); float sinhf(float x); long double sinhl(long double x); -lm でリンクする。 glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照): sinhf(), sinhl(): _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 600 || _ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L; or cc -std=c99
説明
sinh() 関数は双曲線正弦 (ハイパボリックサイン) 関数の値を返す。 数学的には以下のように定 義されている。 sinh(x) = (exp(x) - exp(-x)) / 2
返り値
成功すると、これらの関数は x の双曲線正弦を返す。 x が NaN の場合、NaN が返される。 x が +0 (-0) の場合、+0 (-0) が返される。 x が正の無限大 (負の無限大) の場合、正の無限大 (負の無限大) が返される。 結果がオーバーフローする場合、 範囲エラー (range error) が発生し、 各関数はそれぞれ HUGE_VAL, HUGE_VALF, HUGE_VALL を返す。符号は x と同じになる。
エラー
これらの関数を呼び出した際にエラーが発生したかの判定方法についての情報は math_error(7) を 参照のこと。 以下のエラーが発生する可能性がある。 範囲エラー (range error): 結果のオーバーフロー errno に ERANGE が設定される。 オーバーフロー浮動小数点例外 (FE_OVERFLOW) が上が る。
準拠
C99, POSIX.1-2001. double 版の関数は SVr4, 4.3BSD, C89 にも準拠している。
関連項目
acosh(3), asinh(3), atanh(3), cosh(3), csinh(3), tanh(3)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.54 の一部 である。プロジェクト の説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。 2010-09-20 SINH(3)