Provided by: dpkg_1.18.4ubuntu1.7_amd64 

名前
dpkg-trigger - パッケージトリガユーティリティ
書式
dpkg-trigger [option...] trigger-name
dpkg-trigger [option...] command
説明
dpkg-trigger は、トリガを明示的に有効化したり、dpkg の実行時に、トリガのサポートをチェックしたりするツー
ルである。
これは、ファイルトリガや宣言された 有効化したトリガ制御ファイルのディレクティブが不十分であるような、複雑
で条件付きの判定を行うような場合に、メンテナスクリプトによって使用される。また、これはテスト時やシステム
管理者からも使用できる (ただし、dpkg-trigger はトリガ自体を実行するものではないことに注意)。
トリガ名の文法が認識されなかった場合、dpkg-trigger はエラーとなる。
コマンド
--check-supported
実行中の dpkg がトリガをサポートしているかをチェックする (通常これはpostinst から呼び出される)。ト
リガを実行可能な dpkg が実行中の場合は、 0 が返却され、それ以外の場合は 1 が返却されるとともに、標
準エラー出力にエラーメッセージが出力される。ただし、普通の使い方としては、単にdpkg-trigger を用い
て使用したいトリガを有効化することが望ましい。
-?, --help
利用方法を表示して終了する。
--version
バージョン情報を表示して終了する。
オプション
--admindir=dir
dpkg データベースの位置を変更する。デフォルトの位置は /var/lib/dpkg である。
--by-package=package
トリガを待機するパッケージ名 (通常メンテナスクリプトの DPKG_MAINTSCRIPT_PACKAGE 環境変数を通じて
dpkg によってスクリプトが含まれるパッケージ名に設定され、デフォルトでこの名前が用いられる) を上書
きする。
--no-await
このオプションは、呼び出し側のパッケージ T (もしあれば) が、このトリガの処理を待機する必要がないよ
うに設定する。これは、関連パッケージ I が T のトリガ処理待ちリストに追加されず、T のステータスも変
更されないことを意味する。I のトリガ処理が完了していない場合であっても、T はインストールされたと見
なされる。
--await
This option does the inverse of --no-await (since dpkg 1.17.21). It is currently the default
behavior.
--no-act
テスト用、実際にはいかなる変更も行わない。
環境変数
DPKG_ADMINDIR
If set and the --admindir option has not been specified, it will be used as the dpkg data
directory.
関連項目
dpkg(1), deb-triggers(5), /usr/share/doc/dpkg-dev/triggers.txt.gz
翻訳者
高橋 基信 <monyo@monyo.com>. 喜瀬 浩 <kise@fuyuneko.jp>. 関戸 幸一 <sekido@mbox.kyoto-inet.or.jp>. 鍋
谷 栄展 <nabe@debian.or.jp>. 倉澤 望 <nabetaro@debian.or.jp>. 石川 睦 <ishikawa@linux.or.jp>. 鵜飼 文
敏 <ukai@debian.or.jp>. 中野 武雄 <nakano@apm.seikei.ac.jp>.
翻訳校正
Debian JP Documentation ML <debian-doc@debian.or.jp>.
Debian Project 2011-08-14 dpkg-trigger(1)