Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20140515+dfsg-2_all
名前
get_thread_area - スレッド局所記憶 (TLS) 領域を取り出す
書式
#include <linux/unistd.h> #include <asm/ldt.h> int get_thread_area(struct user_desc *u_info); 注: このシステムコールには glibc のラッパー関数は存在しない。「注意」の節を参照。
説明
get_thread_area() は、カレントスレッドのスレッド局所記憶 (thread-local storage; TLS) 配列 の中のエントリを返す。 エントリのインデックスは、ユーザから引き数として渡される u_info->entry_number の値に対応している。 値が範囲内にある場合、 get_thread_info() は対応 する TLS エントリを u_info で指された領域にコピーする。
返り値
成功した場合、 get_thread_area() は 0 を返す。 そうでない場合、 -1 を返し、 errno に適切 な値をセットする。
エラー
EFAULT u_info が不正なポインタである。 EINVAL u_info->entry_number が範囲外である。
バージョン
get_thread_area() は Linux 2.5.32 で初めて登場した。
準拠
get_thread_area() は Linux 独自の関数であり、 移植を意図したプログラムでは使用すべきでは ない。
注意
このシステムコールは通常はスレッドライブラリでのみ使用されることを目的として用意されている ため、 glibc はこのシステムコールに対するラッパー関数を提供していない。おそらくないと思う が、このシステムコールを直接呼び出したい場合は syscall(2) を使うこと。
関連項目
modify_ldt(2), set_thread_area(2)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.65 の一部 である。プロジェクト の説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。