Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20140515+dfsg-2_all bug

名前

       getresuid, getresgid - 実、実効、保存、ユーザー ID / グループ ID を取得する

書式

       #define _GNU_SOURCE /* feature_test_macros(7) 参照 */
       #include <unistd.h>

       int getresuid(uid_t *ruid, uid_t *euid, uid_t *suid);
       int getresgid(gid_t *rgid, gid_t *egid, gid_t *sgid);

説明

       getresuid()   は、呼び出したプロセスの実  (real)  UID、実効 (effective) UID、 保存 (saved)
       set-user-ID (getresgid の場合はグループ ID) を、 それぞれ引き数 ruid, euid, suid  に格納し
       て返す。 getresgid()  は、呼び出したプロセスのグループ ID について同様の処理を行う。

返り値

       成功した場合は 0 が返される。エラーの場合は -1 が返され、 errno が適切に設定される。

エラー

       EFAULT 指定した引き数のどれかが、呼び出したプログラムのアドレス空間の外の アドレスである。

バージョン

       これらのシステムコールはカーネル 2.1.44 から Linux に登場した。

       プロトタイプ宣言は 2.3.2 以降の glibc では _GNU_SOURCE を定義していると得られる。

準拠

       これらのコールは非標準である。 HP-UX や BSD 系のいくつかにも存在する。

注意

       元々の  Linux の getresuid() と getresgid() システムコールは 16 ビットのグループ ID だけに
       対応していた。  その後、Linux  2.4  で、32  ビットの  ID   に対応した   getresuid32()   と
       getresgid32() が追加された。 glibc の getresuid() と getresgid() のラッパー関数は カーネル
       バージョンによるこの違いを吸収している。

関連項目

       getuid(2), setresuid(2), setreuid(2), setuid(2), credentials(7)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.65 の一部  である。プロジェクト
       の説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。