Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20180315+dfsg-1_all bug

名前

       ypinit - NIS データーベースの作成とインストールを行うプログラム

書式

       /usr/lib/yp/ypinit [ -m ] [ -s master_name ]

説明

       ypinit  は /var/yp に現在のデフォルトドメインに対応した サブディレクトリを作る。その後、シ
       ステムに必要な管理マップの    一連のセットを生成し、その内容をこのサブディレクトリに置く。
       ypinit -m によって最初に生成されるマップは ypservers マップである。 このコマンドはマスター
       サーバーとなるホストの root 権限で実行する必要がある。 なお、ひとつの NIS ドメインに置くマ
       スターサーバーは一台だけにすべきである。

       すべてのデーターベースがゼロから構築される。これらの情報は  プログラムが実行時に取得できた
       ものや、 /etc にある ASCII データーベースの内容が用いられる。 このようなファイルのリストは
       以下の 「ファイル」を見よ。

       スレーブサーバーでの NIS データーベースの設定は、 すでに起動しているサーバーのデーターベー
       スを コピーしてくることによって行われる。 master_name 引数は NIS  サーバーのホスト名である
       (すべてのマップのマスターサーバーか、   あるいは最新で安定したデーターベースを保持している
       サーバー)。

オプション

       -m     ローカルホストを NIS マスターにする場合に指定する。

       -s     スレーブサーバーを設定する。 データーベースを master_name から取得する。

ファイル

       /etc/passwd
       /etc/group
       /etc/hosts
       /etc/networks
       /etc/services
       /etc/protocols
       /etc/netgroup
       /etc/rpc

関連項目

       makedbm(8), revnetgroup(8), yppush(8), ypserv(8), ypxfr(8)

バグ

       現段階ではエラーの取り扱いがあまり良くない。

作者

       Thorsten Kukuk <kukuk@suse.de>

                                           August 1996                                  ypinit(8)