Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20161015+dfsg-1_all 

名前
pthread_testcancel - 処理待ちの取り消し要求の配送を要求する
書式
#include <pthread.h>
void pthread_testcancel(void);
-pthread でコンパイルしてリンクする。
説明
pthread_testcancel() を呼び出すと、呼び出したスレッド内に取り消し ポイント (cancellation point) が作成さ
れる。 これにより、これ以外には取り消しポイントを含まないコードを実行して いるスレッドが取り消し要求に対
応することができるようになる。
(pthread_setcancelstate(3) を使って) キャンセルが無効になっている 場合や処理待ちの取り消し要求がない場合
は、pthread_testcancel() を 呼び出しても何の影響もない。
返り値
この関数は値を返さない。この関数の呼び出しの結果、呼び出したスレッドが キャンセルされた場合、この関数が返
ることはない。
エラー
この関数は常に成功する。
属性
マルチスレッディング (pthreads(7) 参照) pthread_testcancel() 関数はスレッドセーフである。
準拠
POSIX.1-2001.
例
pthread_cleanup_push(3) を参照。
関連項目
pthread_cancel(3), pthread_cleanup_push(3), pthread_setcancelstate(3), pthreads(7)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告
に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
Linux 2014-05-19 PTHREAD_TESTCANCEL(3)