Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       getpt - 新規の擬似端末マスタをオープンする

書式

       #define _GNU_SOURCE             /* feature_test_macros(7) 参照 */
       #include <stdlib.h>

       int getpt(void);

説明

       getpt() は、新規の擬似端末デバイスをオープンし、このデバイスを参照するファイルディスクリプ
       ターを返す。 これは、 Linux システムにおいては、以下のように擬似端末多重デバイスをオープン
       するのと等価である。

           open("/dev/ptmx", O_RDWR);

       但し、  GNU C ライブラリを使用していても、擬似端末多重デバイスがどこか他の場所にあるシステ
       ムもある。

返り値

       成功した場合、  getpt()    はオープンしたファイルのディスクリプターを返す。   そうでない場
       合、-1 を返し、 errno にエラーを示す値がセットされる。

エラー

       getpt()  は open(2)  で説明されている種々のエラーで失敗する可能性がある。

バージョン

       getpt()  は、バージョン 2.1 以降の glibc で提供されている。

属性

       この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。

       ┌─────────────────┬───────────────┬─────────┐
       │インターフェース属性      │
       ├─────────────────┼───────────────┼─────────┤
       │getpt()          │ Thread safety │ MT-Safe │
       └─────────────────┴───────────────┴─────────┘

準拠

       getpt()  は glibc 独自である。代わりに posix_openpt(3)  を使用すること。

関連項目

       grantpt(3), posix_openpt(3), ptsname(3), unlockpt(3), ptmx(4), pty(7)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの
       説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。