Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       autoreconf - 生成されたコンフィギュレーションファイルを更新

書式

       autoreconf [OPTION]... [DIRECTORY]...

説明

       'autoconf'    を実行します。さらに必要があれば    'aclocal',   'autoheader',   'automake',
       'autopoint' (かつての 'gettextize'),  'libtoolize',  'intltoolize',  'gtkdocize'  を実行し
       て、指定されたディレクトリ  DIRECTORIES  およびそのサブディレクトリ(デフォルトは '.') 内の
       GNU ビルドシステムを再構成します。

       デフォルトでは上のファイルの中で、そのソースファイルが古くなったものだけをリメイクしま
       す。GNU  ビルドシステムの新たなバージョンをインストールしたら、'autoreconf' の実行にあたっ
       て '--force' オプションを指定すれば、すべてのファイルがリメイクされます。

   オペレーションモード:
       -h, --help
              このヘルプを表示して終了します。

       -V, --version
              バージョン番号を表示して終了します。

       -v, --verbose
              詳細な報告を出力します。

       -d, --debug
              一時ファイルを削除しません。

       -f, --force
              生成された標準ファイルがすべて古いものとして扱います。

       -i, --install
              存在していない標準的な補助ファイルをコピーします。

       --no-recursive
              サブパッケージを再ビルドしません。

       -s, --symlink
              -i を用いた場合に、コピーではなくシンボリックリンクをインストールします。

       -m, --make
              適用が可能であれば ./configure && make を再実行します。

       -W, --warnings=CATEGORY
              警告をカテゴリー(文法)別に表示します。

   警告カテゴリーは以下のとおりです:
       cross  クロスコンパイルに関する問題。

       gnu    GNU コーディング標準(デフォルトは gnu および gnits モード)。

       obsolete
              古い機能や構成(デフォルト)。

       override
              Automake ルールや変数に対するユーザーの再定義。

       portability
              移植性に関する問題(デフォルトは gnu および gnits モード)。

       portability-recursive
              ネスト化した Make 変数(デフォルトは -Wportability)。

       extra-portability
              不十分なツールに関連した移植性に関する問題。

       syntax 疑わしい構文構造(デフォルト)。

       unsupported
              非対応または不完全な機能(デフォルト)。

       all    警告メッセージすべて。

       no-CATEGORY
              カテゴリー別の警告表示を行いません。

       none   警告メッセージをすべて表示しません。

       error  警告をエラーとして扱います。

       環境変数 'WARNINGS' が優先処理されます。Some subtools might support other  warning  types,
       using 'all' is encouraged.

   ライブラリディレクトリ:
       -B, --prepend-include=DIR
              検索パスを DIR とします。

       -I, --include=DIR
              検索パスに DIR を追加します。

       環境変数   AUTOCONF,   ACLOCAL,  AUTOHEADER,  AUTOM4TE,  AUTOMAKE,  AUTOPOINT,  GTKDOCIZE,
       INTLTOOLIZE, LIBTOOLIZE, M4, MAKE が優先処理されます。

著者

       David J. MacKenzie, Akim Demaille

バグ報告

       バグ報告は <bug-autoconf@gnu.org> までご連絡ください。
       GNU Autoconf ホームページ: <https://www.gnu.org/software/autoconf/>
       GNU ソフトウェアの全般的なヘルプ: <https://www.gnu.org/gethelp/>

著作権

       Copyright © 2021 Free Software Foundation, Inc.  License GPLv3+/Autoconf: GNU GPL  version
       3 or later <https://gnu.org/licenses/gpl.html>, <https://gnu.org/licenses/exceptions.html>
       This  is free software: you are free to change and redistribute it.  There is NO WARRANTY,
       to the extent permitted by law.

関連項目

       autoconf(1),  automake(1),  autoreconf(1),  autoupdate(1),   autoheader(1),   autoscan(1),
       config.guess(1), config.sub(1), ifnames(1), libtool(1).

       autoreconf  の完全なドキュメントは  Texinfo マニュアルとしてメンテナンスされています。infoautoreconf の両プログラムが適切にインストールされていれば、以下のコマンド

              info autoreconf

       を実行して完全なマニュアルを参照できます。