Provided by: dpkg-dev_1.17.5ubuntu5.8_all bug

名前

       deb-old - 旧 Debian バイナリパッケージ形式

書式

       filename.deb

説明

       .deb 形式は Debian バイナリパッケージのファイル形式である。このマニュアルでは、Debian 0.93
       以前に使用されていた 形式について説明する。新しい形式の詳細については deb(5)  を参照のこ
       と。

フォーマット

       ファイルには  2  行の  ASCII  テキストによる形式情報があり、それに  2 つの gzip 圧縮された
       ustar ファイルが続く。

       1 行目は 8 桁にそろえた形式のバージョン番号であり、旧形式のアーカイブはすべて 0.939000  で
       ある。

       2  行目はひとつ目の gzip 圧縮 tar ファイルの大きさを意味する (0 から始まらない) 十進数の数
       値文字列である。

       それぞれの行の終わりには改行文字がひとつ置かれる。

       1 番目の tar  ファイルは、制御情報を含む幾つかの平文ファイルからなる。中核となる制御情報を
       含む control ファイルは必須である。

       非常に古いアーカイブでは、制御情報を格納した  tar ファイル内のファイルが DEBIAN サブディレ
       クトリに存在することもある。この場合、該当の tar ファイルにも DEBIAN  サブディレクトリが存
       在し、そのディレクトリ内にのみファイルが存在する。制御情報を格納した  tar ファイルは、カレ
       ントディレクトリを意味する `.' を含むこともある。

       2 番目の gzip 圧縮 tar  ファイルはインストールされるファイルのアーカイブであり、インストー
       ルされるシステムのルートディレクトリからの相対パス名が格納されている。パス名の先頭にスラッ
       シュ(/)はない。

関連項目

       deb(5), dpkg-deb(1), deb-control(5).

翻訳者

       高橋 基信 <monyo@monyo.com>.  喜瀬 浩 <kise@fuyuneko.jp>.  関戸  幸一  <sekido@mbox.kyoto-
       inet.or.jp>.   鍋谷  栄展  <nabe@debian.or.jp>.  倉澤 望 <nabetaro@debian.or.jp>.  石川 睦
       <ishikawa@linux.or.jp>.      鵜飼      文敏      <ukai@debian.or.jp>.       中野      武雄
       <nakano@apm.seikei.ac.jp>.

翻訳校正

       Debian JP Documentation ML <debian-doc@debian.or.jp>.