Provided by: manpages-ja_0.5.0.0.20131015+dfsg-2_all
名前
hostname - ホスト名の名前解決の説明
説明
ホスト名は、階層構造でドット区切りのサブドメインである。 例えば、 EDU ドメインの Berkeley サブドメインのマシン monet は、 "monet.Berkeley.EDU" と表現される。 ホスト名は、ネットワーククライアントやサーバのプログラムでは一般的に 使用され、使用する際 には名前からアドレスに変換しなければならない (一般 的にはアドレスへの変換処理は getaddrinfo(3) か (廃止予定の) gethostbyname(3) で行われる)。ホスト名の解決は、 インター ネット・ネームリゾルバによって以下の方法で実行される。 ホスト名がドットを含まない単一要素で構成されていて、環境変数 HOSTALIASES にファイル名が設 定されている場合、入力されたホスト名に マッチする文字列を検索するのに指定されたファイルが 使用される。 そのファイルの各行は、ホワイトスペースで区切られた文字列 2 つで 構成され、各 行の最初の文字列がホスト名のエイリアス (別名) で、 二番目の文字列がそのエイリアスに対応す る完全なホスト名である。 解決するホスト名と一致するホスト名のエイリアス (ファイルの各行の 最初の フィールド) が見つかれば、完全なホスト名に置き換えられ、 それ以上の変換処理は行わず に、そのホスト名で検索処理が行われる (ホスト名とエイリアスの照合では大文字、小文字の違いは 無視される)。 入力されたホスト名の末尾がドットの場合、 末尾のドットは削除され、それ以上の処理は行われ ず、 (末尾のドットを削除した) 残りの名前で検索が行われる。 入力された名前の末尾がドットでない場合、 マッチするものが見つかるまでドメインのリストの検 索が行われる。 デフォルトのドメインの検索リストは、先頭ローカルのドメインで、 親ドメインが (長いものから順に) 続く (親ドメインはドット区切りで 少なくとも 2 要素あるものだけが使用さ れる)。 例えば、 CS.Berkeley.EDU ドメインで、 lithium.CChem というホスト名の場合には、 最 初に lithium.CChem.CS.Berkeley.EDU が確認され、 次に lithium.CChem.Berkeley.EDU が確認され る。 Lithium.CChem.EDU はチェックされない。 なぜなら、ローカルドメイン CS.Berkeley.EDU で 残っているドメインは EDU で、これは一つしか要素がないからである。 検索リストはシステム全体 で共通の設定ファイルでデフォルト値から 変更できる (resolver(5) 参照)。
関連項目
gethostbyname(3), resolver(5), mailaddr(7), named(8)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.54 の一部 である。プロジェクト の説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。