Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20131015+dfsg-2_all bug

名前

       pthread_kill - スレッドにシグナルを送信する

書式

       #include <signal.h>

       int pthread_kill(pthread_t thread, int sig);

       -pthread を付けてコンパイルとリンクを行う。

説明

       pthread_kill()  関数は、呼び出したスレッドと同じプロセスの  スレッド thread にシグナル sig
       を送信する。 シグナルは非同期に thread へ直接送られる。

       sig が 0  の場合、シグナルは送信されないが、  エラーチェックだけは実行される。  これを使う
       と、スレッド ID が存在するかの確認を行うことができる。

返り値

       成功すると、 pthread_kill() は 0 を返す。 エラーの場合、エラー番号を返し、シグナルの送信は
       行わない。

エラー

       EINVAL 無効なシグナルが指定された。

       ESRCH  ID が thread のスレッドが見つからなかった。

準拠

       POSIX.1-2001.

注意

       シグナルの配送はプロセス全体で行われる。 シグナルハンドラが設定されている場合、 そのハンド
       ラがスレッド thread で起動されるが、 シグナルの配送が "stop", "continue", "terminate" のい
       ずれかの場合、 シグナルに対するアクションはプロセス全体に影響がある。

関連項目

       kill(2),  sigaction(2),  sigpending(2),  pthread_self(3),  pthread_sigmask(3),   raise(3),
       pthreads(7), signal(7)

この文書について

       この  man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.54 の一部 である。プロジェクト
       の説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。